神様の創造-18自分を知ることはできると言いました。その自分とは、いま自分と思っている自分ではありません。 他人があなたと思っているあなたでもありません。 それでは自分を知るには、どうしたらいいのでしょう? その議論の前に、考え方の前提を申し上げます。 「十人十色」、「百人百様」という言葉があります。 これは、同じ人は二人といないということわざです。 一人ひとりが違った価値観や信念、信条で生きています。 例えば、通販のカタログを見れば、数え切れないほどの商品が掲載されていま す。もしもすべての人の嗜好が同じならば、同じ商品だけでいいのでしょう。 しかし、多様化により、商品のデザインや機能が多くなってしまいました。 ですから、人は人数分の主義や主張が異なることが理解できるでしょう。 自分が考えていることや信じていることが正義なのですから、正義もまた、人 の数だけあることが理解できるでしょう。 それなのに、一つの考え方や思想に統一する思想教育が行われていることは、 大きな過ちであることは明確です。 社会主義国家がジリ貧に陥り、ソ連が崩壊した原因は、思想教育による自由な 発想が失われた結果でした。つまり、夢や希望が無くなったからでした。 残った社会主義国である中国やヴェトナム、キューバなどは、資本主義制度を 導入して、その制度疲労をカバーしようとしていますが、焼け石に水でしょ う。資本主義もまた、その前提である無限の消費とエ無限のネルギーの供給、 無限の埋立地という前提が消えてしまいました。無限の消費による経済の発展 は、既に過去のものとなってしまいました。それなのに、いまだに経済の発展 を前提にした社会を志向しているのは、時代錯誤と言わざるをえません。 話が脱線してしまいましたが、この脱線も無関係ではありません。 なぜなら、自分が行方不明だから、自分の人生の目的もわからないのです。 それで、「お金があれば幸せ」などといいう、幻にとり憑かれています。 すべての不幸や過ちは、自分が行方不明の結果なのです。 戦争も、病気も、貧困も、差別も、悲しみや怒りや憎しみや絶望もです。 それらを克服するためには、たった一つのことに気づくことでいいのです。 「自分に気づく」ことだけでいいのです。 【神様の創造-19】へつづく ジャンル別一覧
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